肺炎球菌ワクチン(成人)
肺炎球菌感染症とは
肺炎球菌感染症とは、肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気です。この菌は、主に気道の分泌物に含まれ、唾液などを通じて飛沫感染します。日本人の約3~5%の高齢者では鼻や喉の奥に菌が常在しているとされます。これらの菌が何らかのきっかけで進展することで、気管支炎、肺炎、敗血症などの重い合併症を起こすことがあります。
成人の肺炎の2-3割がこの細菌により引き起こされ死亡原因の上位を占めるとの報告があり、高齢者および基礎疾患のある方には注意が必要です。
使用するワクチン
「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」を1回接種します。(子どもに対する肺炎球菌ワクチンとは異なるので、注意してください。)
肺炎球菌には90種類以上の血清型があり、定期接種で使用されるワクチンは、そのうちの23種類の血清型に効果があります。この23種類の血清型は成人の侵襲性肺炎球菌感染症の原因の約4-5割を占めるという研究結果があります。接種によりこの23種類の血清型の侵襲性肺炎球菌感染症を4割程度予防する効果があります。
副反応には、接種部位の症状(痛み、赤み、腫れなど)、筋肉痛、だるさ、発熱、頭痛などがあります。
費用
自費:8000円 定期接種:2000円
当院では随時受け付けておりますが予約制です。事前にお問い合わせください。
なお定期接種が行われており、対象者にはお知らせが届きます。詳しくは市の広報やホームページを御確認下さい。
(参照)
茨木市HP「予防接種 成人用肺炎球菌」
厚生労働省HP「高齢者の肺炎球菌ワクチン」